潜水艦>艦型別

 【質問】
 一等自営業せんせーの漫画に,旧ソ連の脅威を描く事例として,新潟の海岸(海底だったか)にソ連の海底戦車のキャタピラのあとが・・・うんぬんというのがありますが,正体はいったいなんでしょうか?

 【回答】
 当時の資料なんぞを引っ張り出してみると,これはソ連軍情報部(GRU)が70年代に,WW2時のドイツが設計開発した小型潜水艇の資料を元にして製造したもので,スペツナズの海軍部隊に所属して秘密浸透・攪乱・破壊工作を行っていたとされています.

 1982年10月,スウェーデンのストックホルム近くのバルト海海底で履帯の痕が発見され,同時に太い竜骨(キール)の痕も発見されたことから,キャタピラ付の小型潜水艇が母艦とランデブーし,スペツナズが秘密工作を行ったのではないかと当時話題になりました.

 また,日本でも1983年4月頃に,津軽海峡の海底で同様の履帯の痕が発見されたと言う報道があり,同じくスペツナズの秘密工作ではないかと言われました.

 一応写真などもあり(海底探査用とされている),それらしきものがあったのは確かなんでしょうが,本当に上記の秘密工作に使われていたかどうかは分かりません.

名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE in 軍事板

▼ 【反論】
>ソ連軍情報部(GRU)が70年代に,WW2時のドイツが設計開発した小型潜水艇の資料を元にして製造したもの

 深海潜航艇の設計と建造は,ラズリト中央設計局/クラスノエ・ソルモヴォ造船所ですが何か?

 ソ連邦時代,日本では,ソ連のバチスカーフ(救助深海装置)を「海底戦車」だと勘違いする人も多かったようです.
 特に,ソ連海軍のインディア級救助潜水艦(プロジェクト940特務潜水艦)は,特殊部隊の潜入に使われると西側(日本)では信じられていた為,同級には海底戦車が載せられていると思う人も多かったようです.

 しかし,上の画像を見れば御分かりの通り,これらのバチスカーフ(救助深海装置)に「キャタピラ」など付いていません.
 インディア級救助潜水艦が搭載していたのは,プロジェクト1837/1837Kです.
(下の写真)

 あの小林源文氏によると,TVでウラジオストックにスクラップになって転がっている「海底戦車」を見たとの事です.

 「一等自営業」氏がこう言った為か,今でも,これを信じている人は少なくないようです.
 しかし同氏が見たのは,プロジェクト1837です.
 もちろん,「キャタピラ」は付いていません.

 この他,プロジェクト1855もインディア級に搭載されました.
 むろん,こちらも「キャタピラ」は付いていません.

 結局のところ,「海底戦車」は,日本というか西側の連中が創り上げた幻(というか妄想)に過ぎなかったんだね.

[[http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/40800226.html>「ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課」.2010/1/27(水) 午後 7:45]]
青文字:加筆改修部分



  • 最終更新:2010-04-04 08:36:20

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード